頑張っている自分をリアルにイメージしよう


生徒さんにいわく、「いまのままでは志望校に入れないと思います」だから「頑張ります」「勉強します」。とはいうものの、「頑張ります」「勉強します」は漠然としています。

頑張っている自分を具体的に、細かいところまでリアルに鮮明にイメージできなければ、その状態に近づくことは困難です。目標が無いわけですから。どこを目指して、なにを目指して進めばいいのかがわからない。ゴールが見えないのにどこに向かって全力で走ればいいのか?…走る気が起こりません。

頑張っている自分をイメージできて初めて、行動が起こると思います。

だから頑張っている自分をイメージしましょう。頑張っている自分を見る切り口は色々あると思います。

家庭学習はどう進めるのか?、学校の授業にはどう取り組むのか?、塾を最大限に無駄なく効率的に利用するにはどうするのか、勉強のすすめかたや方法は?、習得度や進捗の確認方法は?短期的長期的スケジュールはどうするのか?
いつ、どこで、何を、どれだけ、どうやって、どのくらい、何をつかって、誰を利用して、何のためにやっているのか?これをシーンごとに鮮明にイメージする必要があります。

あたえられた進路をめざしたり、あたえられた勉強をするだけでは、そこに自分がありません。あなた自身が自分はどうなりたいのか?自分は何がしたいのか?そのためには今、自分は何をしなければならないのか?そういうことを自分から考えることが大切です。それを真剣に考えたとき学校の勉強よりももっと大切なことがあると判断すれば、そちらに注力しても良いと思います。

現時点での学校の成績にかかわらず、こういうことを考えることができる人が将来幸せな人生を切り開いていくことができる気がします。自分の人生なのだから、自分でどう生きるかは自分で決める自由があるし、その責任も自分にあります。自分では何も考えず、親の言うとおりに過ごしてきて、あとで、自分はこんな人生は歩みたくなかった。などど絶対に言わないようにしてくださいね。

自分には考えるための情報がない。というのも言い訳に聞こえます。欲しい情報は自ら動いて集めるべきです。あるいは集る仕組みを作っておくことです。頼まなくても情報をくれるのは親くらいなものです。しかし親の考え方のフィルターを通ったものだということを忘れないで下さい。

親が子供に幸せになって欲しいと考えるのは誰でもそうだと思いますが、親が子供にこうなって欲しいと期待するものと、子供側が自分がどうありたい、どうなりたいというものは必ずしも一致しないでしょう。

自分がどうありたい、どうなりたいというものは学校の成績で左右されるものでは無いと思います。なりたい思いの強さが強ければ、今の成績は関係ないでしょう。なりたい自分を強く、鮮明にイメージできれば、必ずやそうなれると信じます。