学歴社会と成果主義



個人塾をはじめ、一ヶ月がたちました。
人に何かを教えるとか指導するということはその人の将来に大きくかかわる責任ある仕事です。

塾の使命は、生徒さんの成績をあげることです。成績が上がったかどうか?で塾が評価されます。曖昧さのない、非常に明快な判断方法だと思います。

そこで、生徒さんの成績があがるためには、何が必要なのかを考えますが、本人のやる気が、成績向上に大きくかかわると思います。生徒さん本人が、早いうちに人生の目標をもち、それによりやる気がもてればそれが一番良いと思います。

選択肢1: 学歴社会に乗っかって、安定した大きな会社や公務員などになるのか。
選択肢2: リスク承知で自分のやりたいことをやる、自分自身で勝負する。のか

選択肢1のように学歴者社会に乗っかって、人生を過ごそうとすれば、高校受験から進学校に入っておかないと、どうしようもありません。しかも大学でも有名大学卒、学部卒よりは大学院卒が就職に関しては有利になります。

そう思う人は、いまから将来の安定人生を得るために、必死で勉強しましょう。ということになります。勉強の動機付けの一つです。

私の義理の母は、学歴社会で苦労したので、とにかく子供たちは大学にいかせました。高卒だから出世できない。という話も現実あります。私がやめた会社も、学歴で基本給が決まります。ボーナスも基本給の何か月分という形で決まりますから、収入の差が広がります。


ただし、勉強ばかりでは、人間は偏った人間になってしまうこともあります。
学歴が良い → 仕事がよく出来る  は必ずしも成り立ちません。


大学卒の就職者のうち、30%は3年以内に会社を辞めます。
理由はさまざまですが、「採用時と話が違う(希望の仕事をさせてもらえない)」、「10年先輩が自分と同じ仕事をしている(会社や自分の将来性に不安)」「上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない(人間関係)」etc


高学歴を手にして就職がうまくいったからといって、人生安心できるとは限りません。



選択肢2: やりたいことは、やらされていることに比べ、アイディアも出ますし、楽しい、やる気が出ます。がんばれます。
しかし独立することは収入の面で難しいことも多いですし、必ずはじめから成功するとも限りません。危険の伴う選択です。借金取りに追われ夜逃げ、最悪自殺ということも考えられます。

会社に入れば分業体制で、仕事は専門化されますが、個人事業ではすべてを自分で行わなければなりません。経営論、人事、経理、営業、企画、宣伝、販売、雑務、… 日々努力です。サラリーマンのように土日の休み、安定した給料は望めません。お客様や協力会社様とのコミュニケーションもうまくやらなければなりません。気苦労もあるでしょう。しかし成功し続けるまで、自分を高めやり続ければ、いつかは成功します。そう信じたいです。


どちらの人生(あるいはその他の選択肢でも)を選ぶかは、その人自身が決めることです。そのためには何が必要で、だからいま何をしておくべきかをよく考えて、強い意志を持ってそれを実行することが大切だと思います。


日経のホームページに「進む学歴差、学歴マイノリティの生きる道は?」という記事とその記事に関する意見投稿がありました。

http://nikkeibp.jp/style/biz/skillup/mental/20050408_1611/

野間さん、2005/04/13
卯月さん、2005/04/16

の意見などは、共感できました。
そのほかにも参考になるご意見がありました。
この先も、学歴社会や会社の成果主義について考えて生きたいと思います。