自然の驚異


米ハリケーンといい、スマトラ地震といい、自然の力はもの凄いです。人間の予想を超えるものがあります。

私の実家のある宮城県では、8.16宮城県沖地震により、耐震基準超す揺れにより原子力発電所が自動停止しました。国の原子力安全委員会では現在、耐震設計指針の見直しを進めております。

本来地震の規模なんて予測がつきません。

かつてチェルノブイリ原子力発電所が爆発したというニュースを聞いたときは、一瞬耳を疑いました。この原因は地震ではなく、設計的な問題と人為的な問題が原因で起こってしまったのですが、あってはならないことが起こったということと、世界的にも安全性の高いといわれていたソ連(ロシア)で事故が起こったということがその理由です。

ロシアでは放射能により奇形児が多く生まれました。風向きにより放射能が欧州へ飛びましたから、私はヨーロッパから出荷されたワインは絶対飲みませんでした。

原発が爆発すると、物理的な破壊や損傷だけではなく、多量の放射能によって桁違い数の人間に被害が出ます。私の実家も完全に被爆します。放射線により体の細胞や遺伝子情報が破壊されます。

中学理科で習うように、地震の揺れには必ずP波とS波がありますから、先に到達するP波を感じ取ったらそのゆれの規模にはかかわらず、直ちに原発は停止してほしいものです。

しかし一度発電を停止させると、再起動に時間がかかりますが、安全性を優先してほしいところです。原発は普段は停止することはありません。電力の消費が少ない夜間でも最少出力で発電し続けています。原子力発電で余った夜間電力を使い、水力発電で一度ダムの高いところから落とした水を、モーターでくみ上げ電気エネルギーを位置エネルギーとしてたくわえています。

そもそも地震大国になぜ原子力発電かというのが不思議なところですが、すでに原発のエネルギー供給は全体の1/3を占めますから、いきなり”なくす”というのは無理でしょう。

太陽電池による発電で得た電気エネルギーを、水を水素と酸素に電気分解し化学エネルギーで蓄積し、得られた水素と酸素を必要に応じて反応(燃やす)させその熱で発電したりお湯を沸かしたりするシステムが、普及すると良いですね。これらのエネルギーはクリーンです。捨て場に困るような放射性廃棄物も出しません。

太陽は偉大ですね。真夏の暑い日は、ぎらぎら照りつける太陽を恨んだりもしますが、人間がこうして動くエネルギーは、そもそも太陽がくれた光エネルギーなのです。私たちは太陽の光で動いているのです。

光エネルギー → 植物の光合成により炭水化物(空気中の二酸化炭素の、素と地中からのを、合させたでんぷん、糖など)の化学エネルギーに形を変える → 人間が炭水化物を食べ物として摂取 → 呼吸により炭水化物を燃焼させ化学エネルギーをとりだす。燃焼して出来た二酸化炭素は吐き出す → 筋肉を動かすエネルギーとなる。

風が吹けば桶屋が儲かる」ではないですが、このようにつながっているのです。繰り返しますが、自分たちは太陽の光エネルギーで動いていたのです。


いまの話の中でも、以下の知識が活用されています。

放射能の生物に与える影響
地震のP波S波
・エネルギーの形態、変換
光合成
・自然界での炭素の流れ

理科嫌いの皆さん。理科の知識もけっこう面白いし、役に立つ?とおもいませんか??