割合、% がわからなくても
私の小学校時代の経験からしてもそうですが、小学校で習う”割合”や”パーセント”で算数がわからなくなる生徒さんが多いようです。
中学になってもそれらに対してわからないはずだという先入観を持っているようです。
理解の必要性を説明するために生徒さんに対して、
「生活の中でも、スーパーで買い物をするときに ○割引とか△%OFFとか書いてあったら、頭で大雑把にでも計算して、安くなった値段に対して、その商品の価値(鮮度とか、傷の数とか、デザインの古さとか)を自分で判断するかどうかきめるでしょう」
と言いましたら、
「そんなことはしてない」
とのこと
「では、割引商品が、手持ちのお金のぎりぎりで買えるか買えないかの判断をすることはないですか?
まあ店員さんに価格確認をすればいいんでしょうけどね。あっ、携帯電話の計算機機能を使ってもいいか。」
というと
「いつも定価の値段以上のお金を持っているから、それ以上高く支払うことはないので問題ない」とのことでした。
なるほど…。
なにかで読みましたが、速度や距離に関する問題はできなくても、ナビゲーションシステムを買うから問題ないといった生徒さんもいるそうです。
たまたま今日スーパーに行ったら、各価格の割りびき前と割りびき後の対応一覧表がはってありました。
お客様にとっては確かに便利です。お店もより良いサービスを考えています。
しかし、暗算などしない日常が多い中で、貴重な脳を動かすチャンスを逃したともいえるかもしれませんね。小さい子からお年寄りまでが100マス計算練習帳を購入して、脳を活性化させるトレーニングが流行っている最近の流れとは逆行する気がします。
物質文明の進化はいままで以上に便利になるけれど、人間の機能を軟弱に、衰退させる方向なのでしょうから、まあ、この件もあてはまりますね。
お金持ちの皆さんは、割りびき商品などはきっと買われない(?)のでしょうから、
「お金持ちは割引計算の計算力を低下させる!」
と主張してみても、割り引を気にしないで生活できるほどの経済レベルは目指したい、割り引きシールファンの私です。(笑)