コーチング勉強会に参加しました。



私塾を始めるにあたり、コーチングには興味がありました。
「学習塾で広がるコーチング」というテーマの勉強会開催情報を知人から頂き、
喜び勇んで勉強会に参加しました。

コーチングとはいわゆるスポーツの「コーチ」を思っていただければよいのですが
コーチすることです。

定義としては
「相手の自発的な行動を促すコミュニケーションスキル」だそうです。

その、目的は、相手が持っている可能性や能力を最大限に引き出す。 →やる気を引き出す。ことだそうです。

3時間の勉強会でロールプレイングなどもあり、参加した結果、すぐに私の塾でも使えそうな内容や、私の生徒さんに対する姿勢で不足しているものは何なのか、また改めて自分の求めている「塾像」が再認識させられ解り、有益なものが多くありました。

現在、中学3年生の男の子が私の塾に来てくれているのですが、やる気が足りません(親御さんや私から見てですので、本人はやる気なのかもしれませんが…)

私は極論すれば、成績の向上はやる気できまると考えています。
ですから、やる気のない生徒さんをいかにやる気を持ってもらうかが最も重要なことだと考えています。

やる気がなければ

・いくら良い参考書や高価な教材を使っても無駄。宝の持ち腐れ
・いくら有名な先生が工夫を凝らして熱心に教えても、生徒さんに聞く気がなければ効果なし。馬の耳に念仏
・いくら生徒さんが長い時間机に向かっても身にはならない。机に座ることが目的ではない。時間の無駄。
・塾に通っても、勉強しようという意思がなければ月謝の無駄。お金をどぶに捨てるようなもの。


と私は正直なところ思います。


素直な心とやる気があれば、今の成績とかIQとか才能とか能力とかにかかわらず、成績は確実に伸びて行くことが出来ると思います。

D君は素直な心をもった、無邪気とも言える純粋さを兼ね備えていますし、順序だてて教えれば理解は出来ますから、出来る生徒さんなのですが、残念ながらやる気が足りないと言えるでしょう。


やる気はどうやったら出るのでしょうか?

よく以下の様な良循環のサイクルを塾のチラシで見ることがあります。
勉強する → 出来た。点数が上がった。 → うれしい、楽しい → もっと勉強する → もっと出来た → …

たしかに、そのとおりです。私はこれを小さな動機と捉えています。

もう一つ、大きなレンジで考えると、
「自分が実現したい将来のゴールにとって今勉強が必要なんだ」と自ら思うことです。

そう認識すれば、勉強が面白くなくて嫌いでやりたくないものであっても、覚悟が決まります。

しかし、中学生に人生の目標、なりたい自分、人生でやりたいことなど質問しても答えるのは難しいと思います。情報も少ないです。ですから生徒さんには機会があれば仕事の話などをしています。

中学3年生は14歳ですから、高校卒業するまであと3年半、成人まであと6年しかありません。今まで生きてきた時間の半分以下です。
6年を長いとするか短いとするかは人それぞれでしょうが、年をとったせいか私は短いと感じます。

半年後、1年後、3年後、5年後の自分をイメージして、今なにをすべきなのか?を考えてほしいと思います。
といいつつも、目標が見つかったときにそこから真剣に初めても、長い人生十分間に合います。とも思います。

自分が本気になったとき、自分のモードというかチャネルが切り替わります。ものすごくやる気が出てきます。
しかしそれを持続するのは難しい面もあります。人間どうしても誘惑や代償、犠牲、楽な方向に流される… 三日坊主になる。
そこはフォローして、やる気を維持させ、やるべきことの進捗を管理してゆく必要があります。

勉強の中身を教えることよりも、やる気を出させる、それを持続させることが自分のテーマだと思っています。