ひとはなぜ生きる?


私は電器メーカーを希望退職し、塾を始めました。教えることが好きなので、塾をライフワークにしたいと思います。電気製品を通じての社会貢献も良いですが、やはりダイレクトにお客様の満足を感じ取れる仕事、自分の発想や工夫が生かせる仕事、さらにそれが自分の喜びとなり、次の頑張りにつなげられる、そういった仕事がしたかったのです。自分の存在価値を認められ、お客様とともに互いに喜びを感じられるということはすばらしいと思いませんか?

私は曲がりなりにも、人にものを教える立場になったのですから、私の塾をどういう塾にするのかという思想がないといけないわけです。少なくとも他人の人生に大きくかかわる可能性がある立場にいます。塾といっても、「単に勉強を教えさえすればよい」という考え方では決してありません。生徒さんの将来を考えると、その生徒さんが幸せな人生が送れるためには、今自分には生徒さんのために何が出来るのか?その生徒さんが人生で成功するためには、何を教えるべきなのか?を深く考えています。

すると、「人間はなせ生きるのか」「人の幸せってなに?」「人生の成功ってなに?」という10人いれば10人の答えがあるであろう非常に難しいテーマに行き着きます。

学校の成績が良い、とか、良い大学を出た、からといってその順番に多くの幸せや成功が手に入るとは限りません。だからといって成績がどうでもいいかというとそれも違います。

生徒のD君と私は「人には成績や学歴以外(以上)に大切なものがある」という見解では一致しています。しかし、「成績の悪い子がそんなことを言っても”負け惜しみ”にしか聞こえないでしょ?」だから勉強しようか。といって私は彼の動機付けをしています。