観察実験アシスタント実働開始

火曜、水曜と1時間目から6時間目までびっしりと香椎東小学校6年生のクラスに入って、実験観察のアシスタントを致しました。
一日目は気孔の顕微鏡観察。ホウセンカは気孔が小さいので高倍率でないとわかりにくいので子ども達にはむずかしかった気がします。

ちなみに、気孔につながる、網目、くもの巣状の部分は表皮細胞の細胞壁です。


二日目は水の通り道ということで、ホウセンカの根や、茎、葉の断面を目視、ルーペやホポケット顕微鏡で観察しました。
教科書に記載のある、色水の作り方では液が薄く、水は一晩で十分(50~60cc)は蒸散していましたが、道管に色がまったく付いていないという状況でした。
初めのクラスには申し訳なかったですが、あわてて根から吸わせる色水に色素を大量に追加し、直射日光に当て、葉がへなっとなったところで教室に持ち込み、急いで水を吸収させたら午後のクラスには何とか間に合いました。

色水の濃度と付け置きする時間を上手く選ばないと、今回のように道管に色が付かなかったり、あるいは細胞全体に色水が行きわたりすぎて道管がはっきりしなくなるということもありえるのかな。と思いました。
天候、湿度にも依存しそうですが、最適な条件出しをしておけば、「子ども達がみるサンプルが用意できなかった」という事態は避けられますね。

この辺のノウハウは引き継いでいかないともったいないですね。

教科書では赤色色素を用いていましたが、青色色素でもやってみました。葉が青々してきて、花の白い部分が青に、花の赤い部分が紫色になってきました。


ネット動画を見ると白いアジサイの花の根の半分を赤液、半分を青液に浸すとアジサイの花が半分ずつ色が変わる面白い実験がありました。道管がある証拠ですね。ブロッコリーは茎が太いのでわかりやすいともありましたが、ホウセンカもしっかり育てれば茎の根元は直径2cm以上にはなりますね。