理科支援員研修会(続き)

写真は、持ち帰りが許されたものだけで、カメラを持参すればまだまだいろいろな実験器具を
ご紹介できたのですが…。
 
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 ホウ酸の溶解度を見る際に使った容器です。この中で100mlの水にホウ酸を増やしながら投入しシェークしました。
また解けても質量の総和は変わらないという実験もしました。
天秤も使用しましたが、電子天秤は使いやすいですね。(購入価格と小学生が少数に慣れていない子もいるため、1桁精度のものを準備していました。)
 
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これも「Kenis」さん製ですね。理科実験器具ではメジャーなメーカーのようです。
使っているのは私も昔務めていたパナソニック社のGOLDシリーズのcapaciorですね。
電気二重層の構造は通常の電解コンデンサーに比べて飛躍的に蓄えられる電気量を増やしました。
これで10Fも蓄積できます。値段も性能も100倍といったところです。
 
Kenis製でLEDにダイオードと抵抗をつないだ実験器具もありました(写真なし)
HPをみたらいろいろな実験器具を作っていらっしゃるのですね。
貧乏性の私としては、自分で作ったら安く出来そうなものも多々ありましたが、時間と仕上がりとを考えると予算で買ったほうがいいのかな?とも。どこの学校さんでも作れるというわけでもないですし。 
 
 
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電子オルゴールの実験ではほとんど鳴り止みません。
豆電球の点灯実験では数十秒から数分は持ちます。
 
手回し発電機で電圧を安定供給してオルゴールを安定に鳴らすのは難しいですね。不安定な音はもちろん、電圧が急に大きくなるととメロディがはじめに戻ったりします。
 
 
電気の性質の1回目の授業の導入部分で、「自分で電気を作ろう」ということで、プラモデル屋さんに良く置いてあったマブチモーター(タイプ280を使用。100円均一の電動歯ブラシなどにつかわれている140タイプより大きい。140タイプは発電量が少なかったです)に豆電球をつないで、定規かガムテープをはった40cm程度の木材でモーターの芯の部分をこすり一気に回転させます。モーターには滑らないように釣りの浮き用ゴム管をつけています。
すると一瞬豆電球が光りますから、モーターで電気が作れること、モーターは発電機になることがわかり子どもたちはびっくりします。手回し発電機は一瞬だけでなく連続的にしかも扱いやすい形で電気が取り出せるから手回し発電機はすぐれものだ!。ということなります。
 
電熱線の発熱実験では、水温上昇をモニターするのかと思えば、電熱線を覆っているガラス管にサーモテープを貼って評価していました。実験準備も簡単で、サーモテープは可逆性で何度もつかえますから便利です。
ただ、サーモテープの色が変わりだした時点の時間を計るのか?全体の色が変わり終えた時間を図るのか?でデータが異なりますし、どちらかの時点に統一したとしても、データのばらつきがかなりあるので、グラフ化して大雑把な領域として比較する、あるいは太い電熱線と細い電熱線に同時に電流を流し比べるのがよいという話でした。
 
3学期の授業内容ではないですが、月の見え方の実験について話が出ました。
投光機で照らしたボールを自分の周りで回すことにより、ボールの光の当たる部分がどう見えるか?ということでしたが、視点が影のほうに行く児童もいるらしく、もっと明暗がはっきりでる工夫(蛍光塗料を塗る?とか警備員さんの制服にはってある光が乱反射するようなシートをはるとか)が欲しいと思いました。
板の上にライトと反対側に地球と月に相当する玉を配置して回転させる実験装置を作っている学校の先生もいらっしゃいました。
 
 
 
 
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これは研修会とは関係ないですが、電磁石を使った製品というか使用例として私が作ったものです。手を振るタイミングに合うように可変抵抗により振り子の固有振動数トランジスタのスイッチング周期をあわせます。下の巻き線コイルがON/OFFすることにより上の手(写真では見えませんが)が振れます。
軸の抵抗もあり、また抵抗での周期調整なので(プログラマブルICで周期設定すると良い)なかなかタイミングがとりにくいのですが、振れている様子の連続写真をアニメGIFで動画にしたものの別途アップしたいと思います。