塾内容


■D君と。
D君は中学3年生で進路を決めねばなりませんが、中学生はそのための情報が少ないですね。進路によっては今後の人生がおおむね決まってしまう人が多いので、本当は真剣に考えなければならない問題なのですが…。
ですから、私の知っている、あるいは経験したり調べたことは極力彼に伝えるようにしています。勉強内容の指導よりも、こっちに時間をかけることも多々あります。数学の問題も大事ですが、人生を考えることがもっと大事です。

自分の進路をはっきりさせた段階で、「今の自分には勉強が必要だ」と思った人が、とてつもないやる気を出せば、一石二鳥の効果です。

彼は、「手ごろな値段でビックりするほどおいしいものをお客様に提供し、喜んでほしい」「自分がおいしい料理に出会った感動を、自分が作った料理で他の人に感動してもらいたい」ということで、今の目標は料理人になりたいということなのですが、そのための活動は「大学を出てからでも遅くない。」と彼のお父さんは言っているそうです。

一生、自分で事業をする、自分(の腕)で勝負するひとは、早くからその道の経験をつむのも手だし、関連の勉強を机上で進めても良いと思います。

一方、会社で従業員として働く場合は、雇ってもらわないといけませんから、採用試験に受からねばなりません。採用する側の立場で言うと、高学歴の人は生まれもって頭が良かったり、地道に勉強してきた努力家だったりしますから、そこの枠で多く採用します。あとは、学歴とは無関係に、なにか特徴のある人物を採用します。いろいろなタイプの人を会社においていかないと、偏った会社になるからです。
あとは同僚、上司とうまくやっていけるコミュニケーション力に問題がないかどうかなども見られますね。

将来、会社勤めを考えるなら高学歴も有利かとは思いますが、サラリーマンも実績評価される時代ですから、リストラされない自分に常に自分を磨いていない人は、捨てられてしまいます。

結局は、自営、サラリーマンにしても、その場その場での自分の努力を怠らないことが大切ですね。

■Sさん
今日はSさんとグラフの勉強をしました。彼女はグラフは苦手意識がありましたが、完全に克服されました。一次関数、比例、反比例、切片、傾き、「一次関数と求めるとは、傾きと切片の連立方程式を解くことである」「あるものが2つの要素の積で表現されているとき、どの要素を定数と見るかで比例か反比例かが決まる」…

授業後半では、理解できている自分がうれしかったのでしょう、笑みがこぼれていましたし、車で家に送っていった別れ際に「今日は充実していた授業っだっだよね」というと「はい」としっかりした返事が返ってきました。

学校では夏休み明けから一次関数は習うそうですが、きっと授業中は暇になるでしょう。しかし気を緩めずに授業には臨んでほしいと思います。

Sさん!
「 □=△×○ でどれを定数と見るかですよ~」
「下駄を履かせるのがy切片ですよ」
念のため、もういっぺん復習しておいてくださいね。