漸化式の特性方程式。数学的帰納法

生徒さんから質問があったのでその回答を掲載いたします。
ある程度数列の知識がある方が御読み下さい。

【数列:漸化式】
Q:
3項間の漸化式の解法について、なぜbnという形に変形するのですか?
また、bnはどのようにして作ればいいのですか?ひらめきですか?それとも試行錯誤ですか?

A:bnの等比数列に持ち込んで解決するからです。
A:一般的には特性方程式(この方程式の名前は高校では教えません)を解きますが、bnとなると仮定して(結果的にならないかもしれませんが)2つの変数を導入して解くと、2変数が定まる。(ように問題は作ってあります)

数学的帰納法
Q:学校の先生が途中で変わったら教え方が違います。どうしてですか?
A:「教え方」とは証明の方法ですね。証明の方法は1つと限りません。数学的帰納法は以下の2つの証明が主流です。ちなみに私は証明スタイル1が好きです。

・証明スタイル1:
n=kのときに成り立つとすると仮定した式を等式変形し(両辺に同じ操作を施す)、最後に得られた式がn+1=k+1のときに成り立つ式になっていれば、よしとする方法。

・証明スタイル2:
n=kのときに成り立つとすると仮定し、左辺のnをn+1に変形したものをつくり、(このとき右辺は扱わない、右辺にk+1を入れた”等式”は作らないこと、)左辺の変形を進める。左辺の変形途中で「n=kのときに成り立つとするとした式」を利用し変形を進める。最後に得られた式がn+1=k+1のときに成り立つ式になれば、よしとする方法。