長文になったので、読みやすくするために文字の大きさを大きくしています。(特に内容に自信があるわけではありません(笑))
「過去の経験として、この問題(あるいはこれに非常に似た問題…数値が違う程度のもの)を解いたことがある。
だから以前やったことがある問題が試験に出れば解ける。」
というスタイルで点数を取ろうとすると、記憶に頼る部分が多く、時間と労力がかりますし、限界があります。
数学までが暗記科目になってしまいます。
勿論、練習問題はある程度の数をしないといけません。
しかし100題解くより200題解くのが良いかというと、そうは思いません。
10問題解いて、
それぞれの問題の特徴は何か?
それぞれの問題の違いは何か?
なぜ解けたのか?
問題を読んだときにどういった情報があるからどういう作戦で進めるべきなのか?
どうしても思いつきにくいいわゆる”ひらめき”的な部分があったか?
出題者がこの問題をわざわざ作った狙いはどこにあるのか?
この問題で何を試したいのか?何を習得してほしいのか?
この問題の面白みはどこになるのか?
どこが引っかかりやすいのか?
次にこの問題をやったときにどこからとりかかるか?指針が立つか?
自分で類似問題を作るとすればどんな問題を作るか?
ちょっと難しくするとすればどこをどう変えることができるか?
問題は多くやるよりも、数題を良くかみ締めて、その問題の本質を見抜き自分のものにすることが大切と思います。
少ない問題からいかに多くのものを吸収できるかが大切です。
そうすれば、複雑な問題、あるいは応用問題にも対応できるようになるでしょう。
練習問題も大問「1」の中に10題あっても、その問題群に共通する本質的な部分はひとつであって、あとは多少注意しないといけない部分でのバリエーションがあるだけです。
練習問題「1」の10題の共通する部分(なにを試したいのか?練習したいのか?習得したいのか)
と
練習問題「2」の10題の共通する部分
の違いはなにか?
を正しく理解し言えることができればまず大丈夫です。
そういう視点で問題を見ている生徒さんが少ない気がします。私も中学のころはそうでしたが。
漠然と問題を解くのはいけません。
その問題の存在意義を考えて解いてください。
数学は定義(約束したもの)以外は記憶不要です(さすがに試験中は定理(定義から導き出せるもの)を作るのは酷なので定理も記憶しますが)
覚えることは他の教科に比べたら比較にならないほど圧倒的に少ないです。
(覚えることが少ないってうれしいですね)
問題を解くための考え方、どのアプローチをすれば答えに行き着けそうか、論理の組み立ては?、必要な情報で不足しているものは?それを手に入れるために使えるものは?ヒントはないか?
自分で思考できるようにさえなれば数学は一発逆転できる教科です。
ただそうなるための時間が人によってまちまちですが、あきらめずに頑張ってください。
数学は「できるか?」「できないか?」の両極端です。ぜひ「できる人」になってほしいと思います。
塾生の皆さんには、問題を私と一緒に解いてもらったあとに、すぐ次の問題に進むのではなく、
今解いた問題に対して
「なんで解けたの?」
「式はどうしてできたの?」
「ポイントとなる部分は理解できた?」
「また同じ問題が出たら解けそう?」
などど今の問題に対して再度考えさせる質問をします。
解いたから終わりではなく、自分で考え、自分で問題の本質を理解し、自分のものにすることができなければ、練習問題を解いた意味は薄くなってしまいます。
生徒さんから、あいまいな答えが返ってきた場合は、再度ヒントを出しながら生徒さんが自ら問題の本質に気がつくように誘導します。
塾生の皆さんには”くどい”と思われても、私の指導のポリシーとして、このスタイルは崩しません。
いやがらずについてきてくださいね(笑)