英語の長文問題対策

【長文対応のための英語勉強方法提案】

生徒さんから長文の勉強法を聞かれたので、私なりの回答をご紹介いたします。
ご参考までに。


【単語】
・当然単語は多く知っていれば有利です。意味を知れば品詞まで理解できるので文法上の解釈や英文作成に役立ちます。品詞的には動詞が重要ともいえますが、叙述形容詞、キーワードとなる名詞も重要です。品詞にかかわらずまんべんなく覚えましょう。また良いイメージの単語か悪いイメージの単語か、動作的にどんな動きを基本とする単語なのか?などといった捕らえ方をしておくと、忘れたときでもなんとなく助かったりします。

・長文に出てきた単語は、既存あるいは自作の単語帳で単に覚えるより、長文の中では文章の中でおよび全体の意味の中で覚えることができるので、より単語に対するイメージがわくし、身近な単語になります。もちろん忘れにくくもなるので、長文で遭遇した新出単語は是非おぼえたいものです。

【長文の構造】
・数個の単語でも英文はできますし、それで十分に外人さんとコミュニケーションできます。関係代名詞など使うより、いくつかの短い英文を並べるほうが、間違いがないし、お互いわかりやすいのではないかと思います。
しかし文章になるとどうしても長く書かないといけない、あるいは長い文章を理解しなければならない状況になる場合があります。

・特に名詞が修飾されて文章は長くなります。名詞を飾るのがひとつの形容詞程度ならまだ良いですが、分詞や関係代名詞といった複雑な修飾が入ると困ってしまう人が増えるようです。不定詞に始まり、動詞が2個以上出現すると厄介になりますが、どの動詞がメインの動詞なのかを見つけ出すことができれば大崩れしない訳ができます。

【英文の基本構造】
・長くても短くても英文は基本構造は変わりません。名詞が名詞節になって、短い文ではたったひとつの目的語だったのが長文では目的節になったり、主語が主節になったりしているだけです。

・この区切り(まとまり)の境目を見分けることができるかが重要な鍵になります。
ですから長文は意味の区切り、文法上の区切りなどに斜線をいれ分解して解釈していく練習をするのが良いでしょう。私の場合、高校時代はこのようにして勉強していました。

【副詞(句・節)】
・副詞あるいは副詞句・副詞節は文法上は重要な役割はありません。これらのせいで英文が長くなることもありますが、英文の骨格を作る際、私は無視しています。最後にちょっと考えて付け足す程度の扱いです。

【繰り返しが大切】
・また一度訳した英語を再度見ると、境目が良く見えてきて、構造がわかるようになります。
これを繰り返すことで英文が体感でき、感覚的になじんでしみこんでくる気がします。
そういったパターンに慣れると、構造的に似た英文が多く存在することに後々気がつきます。
こうなればしめたものですね。

【直訳の薦め】
・短い英作文あるいは和訳でも、構造を理解していることを採点者につたえる書き方をするべきと思います。
いわゆる意訳ではなく、直訳をお勧めします。わかっている単語の意味をうまくならべて、意味の通るようにし答えとする場合がありますが、それでは話相手とのコミュニケーションは取れたとしても、英語の採点としてはノーグッドです。おしゃれな訳は翻訳家に任せて、学生さんは文法構造に従った訳にすべきでしょう。

以上です。