AO入試について

○○様

おはようございます。川村です。
以下お子様のAO入試に関するご質問にご回答させていただきます。

AO試験(OAはオフィスオートメーション?(^^;))は、入学者を入試の点数だけ得なく
より総合的に客観的に評価し選抜する方法で、学内に専門の組織が置かれます。

娘さんに関しては、センター試験を免れるという弱腰な視点ではなく
トータル的に評価してもらうのは良いことだと感じます。

九大のAO入試の多くは、AOとはいえセンターが高得点でないとだめなようですが、
AOのセンター加味が無いということは、九大なら薬学部の一部の学科だけですが、
そちらがターゲットでしょうか。あるいは他県の国立大でしょうか?


>学校の成績がどのくらい必要で、クリアすべき項目があるとか

大学には大学ごとに内部に評価基準があるでしょうが、一般には公開はされないと思います。
おっしゃるようにAOとはいえ、成績のクリアラインは設けているのか?
AOですから学力は多少気になっても飛びぬけて光るものがあれば合格なのか?
あるいはきわめて悪い項目がない(総合的なバランス)ことが必須なのか?

は、個々に受験経験者の体験から類推するしか方法はなさそうですが、
受験者数も一般受験者数に比べると少ないでしょうから情報収集は難しそうですね。

が、福岡高校からAOを受けられた卒業生の方はそれなりの数になるでしょうから、
高校内部にそういった情報があれば、進路指導に詳しい先生にお尋ねされるのが良いとおもいます。


>または対策本とか出てるんでしょうか?

当然高校の成績は良い状態をキープするに越したことはないでしょう。(^^)

小論文を書く技術は、いろいろな試験でも、あるいは社会に出てからも必要な技術ですし
プレゼンも、小さい提案から大きなコンペまで自分の企画を押すためにも(九州松下電気勤務時代は昇進試験のからみで、入社からある年数経つと全員がテーマを決めて強制的にさせられました)
いわゆる机上の学問とはちがって必要な技術です。
「自分の考えを論理だててまとめ、人前で話す」よっぽどこちらの技術が社会に出てからは大切と思います。
この分野の参考書は書店にたくさん出ていますから、ご自分でも対策できると思います。

面接に関しては、「呼ばれて、返事をしてドアから入って椅子に座って面接官をみた時点」で
おおむね合否は決まるといわれます。
人物全体からでてくる雰囲気でしょうか、面接官は合格者にはオーラを感じるようですね。(笑)

どうすれば面接官に良い印象を与えられるかを考えることも大切ですが、小手先での対応ではなく
その人自身がどんな人間であるのか?が大事ですね。
高校時代をどうすごしてきたのか、大げさに言えば幼少期からこれまでの人生をどう生きてきたのか、が
その人物からにじみ出てくるのだと思います。

明るく元気に前向きに、困難にも立ち向かい、自信を持って生きている人であれば、たとえ緊張で
質問の回答に詰まったとしても、それが原因で不合格になることはないでしょう。
日々充実した高校生活を送り、自分を高めるということが大切ですね。

最後にオマケですが、
AO入試で入学した学生さんの成績が一般入試で入学した学生さんと比較すると悪いという傾向がでてきて
今年あたりから削減方向への見直しが九大法学部をはじめ、国公立大のいくつかで行われます。少子化で大学が、早期学生さん確保の手段として使い出したのが原因?。学業だけで評価しないのがAOだからその特徴ある人物が社会に出てからいかに活躍しているかまでしっかり追跡調査してほしい気もします。学校の成績はそこそこ(笑)でも社会で元気に活躍しているユニークな人たちを私は多く知っています。